生々しく残る旧駅舎の土台や、交換駅であったことの名残の線路のカーブがむなしく感じます。アイヌ語のトイカンペツ(土のかぶさる川の意)に由来します。豊神別(とよかんべつ)と書くこともありますが、これはこの地区の人たちが宗教心が厚く、豊かになることを願ったものだといわれています。今も駅の北西には立派な問寒別神社が建っています。昭和5年から昭和46年まで問寒別駅前から問寒別川に沿って幌延村営軌道が出ていました。沿線には炭鉱があったほか、戦後まで入植者がありました。特に後期の入植者はほとんどだまされるようにして連れて来られ、戦後に至ってもほとんど縄文時代と変わらない掘っ立て小屋で開拓にあたったといわれています。

2004年9月4日（8歳）